人間の大半は水でできているって知っていますか?
なんとなく聞いたことがあるという方も多いと思いますが、いい当てるとなるとなかなかですよね。
そこで今回は、人間の体にしめる水分の割合から、熱中症を予防するにはどんなことに気をつけなければいけないのか?など、人の体と水との関係性について解説していきます。
もくじ
身体に占める水分の割合とは?
健康を保つためには水が不可欠です。ヒトの身体はほぼ水分でできており、体重の約60%いわゆる2/3は水分で占めています。
脂肪組織は筋組織よりも水分の割合が少なく、女性は脂肪が多い傾向にあるため、平均的な女性で水分が体重に占める割合は男性よりも低くなります(男性60%に対して女性は52〜55%)。
一方、高齢者や肥満の方も水分が体重に占める割合が低くなり、反対に出生児や乳幼児では水分が体重に占める割合が高く70%もの水分が必要となります。
水分が不足すると起こる症状
一般的に脱水と言われていますが、脱水にも段階があります。
ここ最近注目しているのが前脱水。
脱水症の予備軍として前脱水という注意喚起を持った言葉が生まれました。
脱水にも、軽症度から重症度まであり、日常生活の中でも気がつかぬうちに脱水症状に陥っていることがあります。
もし、下記のような症状が少しでもあると思うなら、もうすでに脱水が始まっていると思っていただけたらいいと思います。
それくらい、ヒトの身体は水分で占めており必要不可欠な存在だという事を年代別で理解していきましょう。
年代別、前脱水のサイン
成人・自分自身で体調管理ができる方
- 夏バテ気味と感じる
- 頻回に喉が乾く
- 尿の色が濃くなる
- 口の中、口周りが乾いてくる
- 二日酔いのような症状がでる
- 頭が痛くなる
- 体がだるいと感じる
- ふわふわ浮いた感じがする
乳幼児・小児、自覚症状がなく周囲の気づきが必要
- 泣いても涙が出ない
- 暑いところでも汗をかかない
- オムツを変えた時にいつもよりおしっこの量が少なく尿の色が濃い
- 便が硬くコロコロしている、いつもより便が硬い
- 原因不明の熱が続いている
- なんとなく不機嫌でぐずりが多い
高齢者・自覚症状がなく周囲の気づきが必要(隠れ脱水)
- トイレに行く回数が減っている
- 便が硬く便秘になりがち
- 元気がないように感じる
- 昼間寝てばかりいる
- 暑いのに汗をかかない
脱水の重度になるとどうなるの?
脱水の重症度になると、喉が乾いたと思うどころか逆に減少し感じにくくなります。
そして、血圧が下がってふわつきや失神が起き、特に立ち上がる時にその症状が出やすく起立性低血圧と呼ばれる症状が出始めます。
さらに脱水症状が続くと、重度の血圧低下によりショック状態に陥り、腎臓・肝臓・脳などの臓器に重度の損傷が生じてきます。
特に脳細胞にダメージを受けやすく、錯乱状態(意識混濁や幻覚、精神興奮といった複雑な意識障害の総称のこと)に陥ると激しい脱水状態である指標の一つだと言えます。
更に、極めて激しい脱水は昏睡(意識を失って眠り続けること)に陥り死に至ってしまうこともあるのです。
脱水症状が続くと熱中症へ
夏が近づくにつれて、気温と共に体温も上昇するため、体は発汗することによって体温を下げようとします。
その汗には、水分だけでなく塩分も含まれており、この両方を失割れることで脱水症になります。
その脱水症を放っておくと、熱中症に悪化します。更に進行すると熱射病へと症状が移行して行くのです。
熱中症対策について
熱中症を防ぐには、こまめに水分を摂取することが大切です。
しかし、ただこまめに水分を摂取するだけではいけません。
水分補給の他に下記の5つのポイントに気をつけましょう。
- 厚さを避ける服装になる
- 風通しを良くする
- 無理な節電をしない
- 気温、湿度を下げる
- 高気温、高湿度等の環境で無理な労働や運動をしない
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「知ってそうで意外と知らない!?身体に占める水分の割合について知っておこう」について解説しました。
梅雨時期の終わりと同時に、突然猛暑がやってきます。今年の夏も水分をこまめに摂って脱水にならぬ様気をつけましょうね。